2011年8月29日月曜日

大菩薩峠

 大菩薩峠
標高1897m。ここは、新羅三郎(源義光)が峠越えの際「南無八幡大菩薩」に祈念したことに由来すると言われている。また、中里介山の大長編小説でもその名が知られている。

8月最後の日曜日、GPS大王氏、hiro氏の三名で甲州からこの峠を越え奥多摩に至るツーリングに出かけた。

コースは、いつもお世話になっている山岳サイクリング研究会の「MTBツーリングブック関東編」No22である。出発地点はコースガイドの塩山から甲斐大和へとアプローチの勾配を考慮して変更している。

5時過ぎ、錦糸町を出る普通列車に乗り込み、出発地点の甲斐大和へと向かう。8時前に甲斐大和に到着すると同じように輪行袋を肩にかけた二人組の方がおられた。GPS大王氏、すかさず「山サイ研」と書かれたフレームステッカーに注目!後で調べてみると山サイ研の8月度集中ランが近くの湯ノ沢峠で開催されていたようだ。お二人の自転車は、TOEIのパスハンターとメーカー不明(山サイ研ペイント)リッチー(東洋フレーム)のスイスクロスのツーリング車であった。2台とも当然のことながらフルリジットである。いつかこのような自転車で山中を旅したいものだ。

さて、登山口までの約21kmは県道218号を約1,000m登る。重いMTB、転がらないタイヤ、輪行袋や着替えの入ったリュックを背負った姿では相当堪える。また、夏場でもあり湿度の高い空気では眺望もあまり良くない。しかし、沢沿いを走る道のすぐ横には昇龍峡の涼し気な水音とマイナスイオンに包まれ、ゆっくりではあるが快適に登ることができる。


左手にペンションすずらんが見えてきた。ここから北の方角を見ると上日川ダムの堤頂部が見える。このダムは堤高87mのロックフィルダムである。目的は発電。しかし近くに発電施設は見えない。ダム管理事務所の近くの解説板を見ると揚水発電ダムだそうだ。西に位置する葛野川ダム(松姫湖)との間の地下500mに出力160万KWAの発電所あるそうだ。

ダム湖周回道路を過ぎ、緩やかな針葉樹林に囲まれた坂を登ると大菩薩峠への登山口に位置するロッジ長兵衛が見える。


ここから、幅員2mほどの舗装路をしばらく登ると山小屋福ちゃん荘がある。時間は12時半。昼食だ。きのこ汁とモツ煮の定食を頂く。山小屋にしてはリーズナブルな値段で暖かい食事を摂ることができる。この山小屋は、大菩薩峠事件の舞台となった場所でもある。

また、数年前には登山に訪れた皇太子ご夫妻も立ち寄られたようである。


福ちゃん荘から大菩薩峠まではジープ道を登る。この道も峠にある介山荘へ荷を上げるためか整備された幅員2m程の砂利道である。勾配のキツイ箇所は押しが入るが、半分程度は十分乗車可能である。
左手前方に介山荘が見えるとそこが大菩薩峠だ。この日は霧が出ていて、残念ながら眺めをほとんど楽しむことはできなかったが、達成感はあった。ここでhiro氏に持参したバーナーでインスタントコーヒーを入れていただいた。外気温は16℃。汗が冷えて凍える体に染み渡った。

さて、ここからお楽しみの山道ダウンヒルである。残念ながら携帯の電池切れで写真はない。
ここから約6kmの長いシングルトラック下りを存分に楽しめることになった。のぼって来る登山者は一人もいない。また、小菅から大菩薩峠に向かうこの道は、登山者のために崩落した箇所が木橋で整備され、快適に走ることができる。最後の最後に待つ、試練の道を除いて・・・・。

このツーリングの動画をGPS大王氏がYouTubeに投稿してくれた。
感謝で一杯である。楽しかった。

最後の試練の道。小菅の大菩薩峠登山口まで下り、後は林道→国道を使って快適ディセンドで奥多摩温泉で疲れを癒すはずであった。んが、登山口で迂回看板を発見。この先、林道崩落のため、対岸の迂回路をご利用願います。との登山者向けの告知が・・・・。はい、登山者向けでした。自転車での走破を当然想定していない迂回路でした。危うく遭難!

まぁ、なんとか無事に奥多摩にたどり着き、もえぎの湯で疲れを癒やし、帰りの車中はもちろん「澤乃井」だぁ

この日のルート
走行距離:53km
獲得標高:1,600m